ギャグ
□学園祭
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「今年の学園祭の出し物は『白雪姫』です。」
ザワザワと教室内が騒がしくなる。
「それでは、配役についてですが・・・おや、今日はテイト=クラインは休みですね。まずは、主役の白雪姫ですが立候補者は・・・いませんね。多数決で決めましょう。」
《多数決の結果》
「これは、すごいですね。ほぼ満場一致でテイト=クラインで決まりですね。続いて、王子役は・・・」
教室内の空気が変わった。
ごくりと皆一様に唾を飲み、緊張した面持ちである。
「立候補・・・ではなく、来週のテストの結果で決めます。」
手を挙げようと待ち構えていた者たちは一斉に騒ぎだした。
その中の一人、ミカゲは・・・
こうなりゃ、何が何でもテストでいい成績をとり、絶対王子役GETしてテイトと恋人になってやるー!!
と誓っていた。
「はいはい、みなさんテストは時間厳守ですからライバルを罠に引っかけて相手を減らすのもOKです。」
《次の日》
「ミカゲ?何か、お前変じゃねー?」
いつも、授業は寝たりサボったりしているミカゲが真面目に授業を聞いていた。
「そうか?俺はやる時はやる男なんだぜ!!」
「っていうかさ、クラス全員が殺気だってるような気がするんだよな?」
まだ、誰もテイトに昨日をことを話していない。そのため、テイトは何も知らなかった。
「テイト!!俺は、お前のために来週のテストで一番をとるからな。(そして、お前と恋人になるからな!!)」
ミカゲはテイトの肩をガッチリ掴み熱く語った。
「ミカゲ?お前一体何言ってるんだ?まぁ、お前が真面目になるのはいいから応援するぜ。」
何も知らないテイトは突然のミカゲの宣言に対し、とりあえず応援することにした。
「おう!!任せとけ、お前のためなら何でもするからなー!!」
テイトの応援はミカゲの心に火をつけた!
もう、誰にもミカゲの暴走は止められなかった。
その日から、深夜遅くまで勉強+ライバルを落とすトラップ作りに励むミカゲがいた。
ミカゲが暴走する一方で、もう一人暴走している人物がいた。