ギャグ

□軍帽の下の秘密
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「アヤたんの軍帽の下ってどうなってるか知ってる〜?」

ヘラヘラとした顔でそう言ったのは少佐であるヒュウガだ。

現在、参謀部内には長官であるアヤナミが不在のためヒュウガの行動を止める者はいない。

「軍帽の下?えっ、どうなってるんですか?」

アヤナミのベグライダーとなってまだ日の浅いテイトは、好奇心いっぱいの瞳で尋ねる。

そんなテイトの頭を撫でつつ、ヒュウガが言おうとした。

「実はね〜・・・


キィィ・・・


静かに参謀部の扉が開き、現れたのは参謀長官アヤナミ様。
冷たい瞳でジロリと室内を見回す。

「あっ・・アヤたん?!・・・早くない?(タイミング悪すぎ!!)」

ダラダラと脂汗が流れ落ち血の気が引くヒュウガ。

そんなヒュウガに、追い討ちをかけたのは頭を撫でていた可愛い天使だった。

「アヤナミ様、早かったですね。今ちょうどアヤナミ様の話をしていたんですよ。」

春風の暖かさのような笑顔で告げた一言。

「ほぉ〜う。私についての話とは、なんだヒュウガ?」

ピシリとした空気に包まれた室内。
アヤナミの手が鞭へとのびつつある。

「えへっ・・・。何の話してたんだっけ?覚えてないなぁ〜。それよりも、仕事!仕事だよね!!ねぇ、コナツ!!」

自分のベグライダーであるコナツに助けを求める情けない上官ヒュウガ。

それに対して、にっこり笑顔のコナツの答え。

「ヒュウガ少佐が自分から仕事なんて言いだすなんて、めずらしいですね。今日は終わりましたから、明日からそのやる気を発揮して下さいね。」

ヒュウガのベグライダーは大変優秀だった。

「すごい!!コナツさん、あの量をもう終わらせたんですか?コナツさんは、本当にすごい人ですね。」

「そんなことないよ。テイト君こそ、アヤナミ様のベグライダーになれるくらい優秀じゃないか。」

すっかり、和みムードを展開中。
さすがは、癒し系エンジェル!!
アヤナミの絶対零度の領域にも負けてなかった。

「テイト君、少し休憩にでも行こうか?」

「えっ、でもまだ仕事が・・・」

「アヤナミ様、今日はもういいですよね。(ヒュウガ少佐を思う存分やっちゃって下さい!!)」

本日のコナツは、黒い。日頃のストレスがたまっているようだ。
そして、何故かアヤナミと心が通じ合うコナツ。
「(そうだな。ヒュウガには、思う存分鞭をくれてやろう。)テイト、今日はもう上がっていいぞ。私は、少々ヒュウガと話し合う必要があるのでな。」

「わかりました。それじゃ、失礼します。」

テイトとコナツはどこに行こうか?などと、他愛ない話をしながら室内を去り、他のメンバーもそれぞれ理由をつけて去って行った。

残ったのは、ヒュウガとアヤナミのみだった。

「さて、ヒュウガ。私についての話とは何か話してもらおうか?」

鞭を取り出し、やる気満々のアヤナミ様。
本日もお仕置きの時は輝いていらっしゃる。

「アヤたん、話し合いに鞭をいらないんじゃ・・・」

「問答無用だ!」

その日、夜遅くまで鞭の音と悲鳴が響く参謀部でした。
そして結局、アヤナミの軍帽の下の秘密は明かされることはなかった。

*END*
 

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