ギャグ

□勝負
1ページ/1ページ


「今回のテストのトップは、テイト=クラインです。」

テストが返却された中で一人、怒りに震える者がいた。

チャイムが鳴り休み時間に入った。
テイトが席を立とうとすると、目の前に誰かが立ちふさがった。

シュリ=オークである。

「・・・。テイト=クライン!!勝負だ!!」

シュリはそう言って、人差し指をテイトの顔に突きつけた。

「・・・。突然、勝負って何だよ?」

テイトは呆れつつも、シュリが邪魔で移動できないため応えてやった。

「お前に・・・僕のすごいところを見せつけてやる!!」

「・・・で、何の勝負をするんだ?」

面倒くさいと思いつつも、適当に合わせてやった。

「そうだ!!チェスだ!!チェスで勝負だ!!」

「チェス?チェスって何だ?」

「お前、チェスも知らないのか。まぁ、いい。チェスで勝負だ、わかったな!」

強引に決めるシュリ。

「俺、チェスわかんないからパス。」

冷たく言うテイト。

「お前、僕に負けるのが怖いんだな?まぁ、小学生みたいなお前が僕に勝てるわけないからな。仕方ないな。」

小学生と言う言葉に反応するテイト。

「ミカゲー!!」

大声で呼ばれて、びっくりするミカゲ。

「何だよ。テイト、どうした?って・・・すごい顔してんな。」

「ミカゲ、チェスのルールを教えろ!!シュリ!!30分後に勝負だ!!」

テイトはミカゲを引きずって教室を出て行った。

《30分後》

テイトとシュリのチェスの勝負が始まった。

「そっ、そんな?!僕が負けるなんて・・・。」

圧倒的勝利を収めたテイト。

「ふんっ。俺の勝ちだな、シュリ!!誰が、小学生だって?」

・・・。

シュリが俯いたので、テイトはやりすぎたか?と少し焦ったが・・・

「つ、次は必ず勝つからなー!!」

シュリは、捨てゼリフを吐いて去って行った。

「シュリ!!待て!!小学生って言ったの取り消せー!!」

テイトが叫んだ時には、シュリは、もう遠いところだった。

*END*

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ