ほのぼの・甘
□貴方を待ち続けて
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こっくり、こっくりと舟をこぎながらもフラウの帰りを待つテイト。
カチャリと玄関の扉が開き、フラウはテイトのいるリビングに入ってきた。
「・・・ん。・・お帰り。」
眠い目をこすりながら、フラウに視線だけを向けふぁ〜と欠伸をする。
「ただいま。ってか、お前起きたのかよ?別に寝てていいぜ。」
「・・ん、でも・・・ふぁ〜せっかく・・一緒に・・・いれ、ふぁ〜・・のに。もったいない・・・しーーー」
話している最中、何度も欠伸をしながらも話し続けるが最後まで話せず眠りに落ちた。
「はぁ〜、ったく無理しやがって。」
フラウは、そう言いながらも口元が緩むのが止まらず、そっとテイトの頬に触れた。テイトの頬は、丸みを帯びていて弾力があり柔らかかった。
深い眠りについてるのを確認すると頬を撫でたり軽くつねったりする。
テイトは何か呟き、顔をしかめるが全く起きる気配がなかった。
「こういうのが、幸せってやつなのかもな。」
幸せそうに眠るテイトを見て呟く。
離れていた分、それだけ愛しさが増し見ているだけで癒やされた。
「さて、このお子様をベッドに連れて行ってやるか。」
フラウは、テイトを起こさないよう慎重に抱き上げるとベッドへと向かった。