御題、
□どうせなら、
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僕らがまだ、
中学生だった頃
…
「恭弥、僕がもし恭弥になんでもくれるっていったらなにが欲しいですか?」
「…なにまたくだらないこといってるの、」
応接室は静かに時を刻む
「いや、なんて答えるか興味がありまして」
「強さ、…は、僕の方が強いからね、要らない」
「な、…なんかナチュラルに夢のないことを!!」
「んー君から奪うものなんてなにもないんだけど」
「あるじゃないですか。指輪とか指輪とか指輪とか…」
するとふと恭弥が口から台詞を零した
慈愛に満ちた、
可愛げな顔で
「どうせくれるっていうんなら、…君の隣を永遠に頂戴、」
「え、…」
「悪い?だめなの?」
ぷい、とこっちをみない恭弥が可愛くて
「いいですよ?永遠に、クフフ…ベタですね、」
「ん、大好きだよ…」
ふたつの影がひとつにつながった瞬間、