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□hijackと最強の弟子
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とある空港の待合室。
今日から始まる仕事に、胸を膨らませる女性がいた。
名をアレン・ウォーカーと言い、日本生まれ日本育ちのイギリス人だ。

(今日から始まるんだ・・・!楽しみっ!)
「アレン君、おはよう!何だかうれしそうね」
「リナリー!おはようございます!もちろんです!今日から始まるんですよ!?」

今日初めて搭乗する為、楽しみで仕方のないアレンに、競争率の高い試験に同期で合格した東洋人のリナリーが声をかけてきた。
アレンは目を輝かせながら力説し、フライト中の光景を思い描いた。

「アレン君の乗る飛行機って、イギリス行きよね?故郷に帰る、って事になるでしょうし、色々回ったりするの?」
「確かに僕はイギリス人ですけど、生まれも育ちも日本ですし。それに・・・」

スチュワーデスと言う職業は、現地に到着すると何日かフリーになったりする。
それを利用して買い物をしたり、観光名所に行ったりと、以外と自由な時間があったりするのだが・・・。

「僕はイギリスの事は何も知らないので」
「そうだったわね」

アレンは頬を掻いて笑うと、リナリーも笑って納得した。
すると

『イギリス行きに搭乗する客室乗務員は、飛行機に向かってください。繰り返します―――』

「それじゃ、リナリー。僕、行きますね!」
「うん、行ってらっしゃい。頑張ってねアレン君!」
「はいっ。リナリーも!」

アナウンスが流れ、イギリス行きの飛行機に乗る為リナリーと別れたアレン。
互いの成功を祈り合って飛行機へと向かったアレンだったが、これから起こる事を、アレンは知る由もなかった。
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