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□白い彼女の甘え方
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深夜の肌寒い船着場に人影が1つ。
ご存じ、教団で1、2を争う程の美少女であるアレンウォーカーだ。
何故彼女がここにいるかというと、話は数時間前に遡る。



――――――



「ただいま戻りました〜!」
「おかえり、アレン君!」

任務を終えて室長室にやってきたアレン。
所々埃で汚れているが、目立った外傷もなく帰還したアレンをコムイが迎えた。

「あの〜、コムイさん・・・」
「うん?神田君ならまだだよ?」
「なっ///!まだ何も言ってないじゃないですか!」
「またまた〜!顔に書いてあるよ?」

コムイは楽しそうに、神田君ってば、愛されてるねぇ?とアレンをからかっている。
アレンは顔を真っ赤にして弁解するが、全く説得力が無い。

「やめてくださいよコムイさん!」
「あはは〜、ごめんごめん!」

羞恥でか、うっすらと涙を浮かべるアレンに、コムイは少し慌てて謝った。
報告書を渡し、部屋を出ようとするアレンに聞こえるように一言。

「あぁそうだった!神田君、あと少しで帰ってくるんだっけ?」

その言葉を聞いた瞬間、アレンは目にも止まらぬスピードで走り去った。



――――――



それで今に至るのだ。
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