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□白い彼女の甘え方
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(ふわぁ・・・眠い。神田、まだかなぁ)
任務帰りで、少なからず疲れは溜まっている。
アレンは、そのまま誘われるように瞼を閉じた。
――――――
(・・・こいつはこんな所で何やってんだ?)
アレンが眠り始めてから30分程経った頃に、神田は帰還した。
だが、水路から廊下へと続く階段の横で眠っているアレンを見下ろして固まっている。
(全く、こいつは・・・)
「んっ・・・か、んだぁ・・・」
コムイが教えたのだろう。
この寒い中、任務帰りにも拘わらず水路で健気に待っていてくれたアレンに、神田は頬を緩めながらアレンを抱き上げた。
するとアレンは、神田の温もりに反応してか、神田の名前を呼びながら摺りよってきて微笑んだ。
そんなアレンにしか見せない優しい眼差しで見つめながら自室へと向かった。