novels

□目障りな2人
2ページ/5ページ

(清々しい朝、今日は何かいい事がありそうさね!)

赤い髪、そして翠色の眼の青年、次期ブックマンことラビが廊下を歩いている。

(う〜ん・・・今腹減ってるしなぁ。とりあえず腹拵えしてから考えるさね)

そんな事を思いながら食堂へ向かった。
そこで、思いもよらない悲劇が待っているとも知らずに・・・




ラビが食堂に着くと、異様な雰囲気に包まれていた。
ある者は頭を抱え、ある者は泣きながらパンをかじっている。

「ジェリー、この状況はどうしたんさ?」

ラビは料理長のジェリーに聞いた。

「あら〜ラビじゃないの!それがねぇ、あの神田とアレンちゃんが朝食を取りに来てからああなっちゃったのよ?何でかしらねぇ」
「・・・」

ジェリーは厨房で料理を作っている為に理由を知らないが、ラビはその理由をもちろん知っている。
その原因を探して食堂全体を見回すと・・・

(あそこか・・・)

ラビの視線の先にはピンクオーラをまき散らす神田とアレンの姿が。
料理を頼んだものの、神田とアレンの近く以外は探索隊によって埋め尽くされていて何処も空いていない為、必然的にあの2人に近付かなければならない。
ラビは溜息を吐きながらも2人の座る席に足を向けた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ