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□小さな命
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(なんだろう?最近体が怠い気が・・・。それに食欲もないし、風邪かなぁ?)

ここ最近になってアレンは体の調子が悪い事が気になっていた。
しかし、任務にも鍛錬にもあまり影響がない為深く考えずに普通の風邪薬を飲んでいた。

(う〜ん・・・明日はリナリーと一緒に任務だし、今日は早めにご飯を食べて寝よっ)

と考え、食堂に向かいリナリーと会った。

「あら?アレン君もこれからご飯?」
「はい!アレン君もって事はリナリーもですか?」
「えぇ。明日の任務は早朝に出発でしょう?早めに寝ないとね」

他愛のない話をしている内にカウンターに着いた。
すると厨房からとても逞しい女性?もとい料理長のジェリーが顔を出した。

「あら!アレンちゃんにリナリーちゃんじゃないの〜。それで、メニューはどうするの?」
「こんばんは。私はスパゲティと野菜サラダをお願いね」
「こんばんは、ジェリーさん!えっと・・・僕は少し軽めの物をお願いします」
「あら?今日はどうしたの?」
「いえ、体が少し怠いので」
「あらま〜そうなの?あんまり無理しちゃダメよ」
「そうよ?アレン君は只でさえ頑張りすぎなのに・・・」
「はい!気を付けますね?」
「はい、お待ちど〜ん!アレンちゃんはうどんにしといたわよ〜」
「ありがとうございます、ジェリーさん」
アレンとリナリーは空いている席を探していると1ヶ所だけクレーターのように人がいない。
もちろんその中心には・・・
「こんばんは!」
「もやしに・・・チッ、リナリーか」
「あら?何か文句でもあるのかしら?(黒笑」
「・・チッ」
「神田はいつ帰ってきたんですか?」
「ついさっきだ」
「もう!帰ってたなら教えてくれればよかったのに・・・」
「・・・次は気を付ける」

シュンとなりながらうどんをすするアレンに謝りつつ神田は気になった事を聞いた。

「おい、何でお前うどんだけなんだ?」
「少しですけど体が怠くて」
「風邪か?そんなんだからもやしなんだよ」
「だからもやしじゃな・・・うっ」

いつもの喧嘩(じゃれ合い)に発展すると思いきやアレンは口を抑えて食堂を飛び出していった。
その後の食堂では

「アレン君、どうしたのかしら?」

とリナリーの呟きに一同が頷いていた。
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