N o v e l -long-
□First Love -それでも、好きで。-
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「…ロビンちゃんは大人だよ。ちゃんと、割り切ってくれるし。」
それは私に対する嫌味なのか、
「お互い気持ちよくなったらハイ終わり。それだけの関係かな。
…ナミさんみたく朝まで一緒にいて、とか言わないし。」
聞いていない事まで、べらべらと。
どうしてこの人は、こんなにも人を傷つけるのが上手いのだろう。
暫く沈黙が続いた。暫くといっても、きっと数十秒だけだけど。
それでも、私にとっては長く感じた。
その沈黙を破ったのはサンジ君。
「ねえナミさん…もう、俺に関わるの…やめたら?」
――この人は…やめられない事を分かっていて、こういう事を聞くんだ。
嫌なら、私の事が嫌なら、突き放せばいいじゃない。
やめたら、なんて私に判断を委ねる言い方じゃなく――やめろって、言ってくれればいいじゃない!
ねえ――まだ、私に望みはあるの?
何故私に隙を見せるの?
ロビンの事は好きじゃないの?
諦めないでいて、いいの――?
分からない…分からないよ、サンジ君――。
「……諦める……」
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