―BL―

□愛するが故に
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「……何の用だ」



玖蘭枢が俺を一人で呼び出すなんて、その理由は大体決まっている。


知りたくなくても、嫌でも分かりきっている。





「…よく来てくれたね…」

だけど


そのたびに俺はあんたを憎らしく思うよ。



なんでだろうな…



いや…既に自覚はしている…



でも、そんなことを自覚して良かったことなんて何一つない。




知らなければ良かった



何も知らずに


過ごしていれば良かった。

「あんたが呼び出したんだろ」


「クス…そうだったかな…」



なんなんだ…

用があったから俺をこんなところまで呼び出したんじゃないのか?


わざわざ…自分の部屋に…………。


「……そんな顔しないで欲しいな。用件ならちゃんとあるよ…」



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