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□キスする前に
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忍足さんと付き合い始めて1ヶ月がたった。
俺たちの関係の始まりは忍足さんからの告白。
俺もその…好きだったので二つ返事で答えた。
バレないようにとしていたものの部活ではあっという間にバレてしまい、いつの間にか校内にも広まってしまった。
忍足さんは喜んでいたが…。


けど最近、その忍足さんの様子がおかしい。
周りから見れば普通なんだろうけど、俺を避けるような素振りを見せる。



「日吉どうしたん?」

「あ、何でもないです」

「ならええけど」



今日は忍足さんの家で映画を鑑賞している。
いつも通りのラブロマンス。
俺は忍足さんの足の間に座り後ろに体重を預けている状態になってる。
それに気を良くしたのか忍足さんは俺を抱え込むようにして映画を見ている。
真剣な表情をしている彼は滅多に見れないので映画そっちのけで見てしまう。



「…どないしたん?」

「珍しいなと思いまして」

「そんな可愛い顔して見つめられたらキスしたくなるやろ」

「…しますか?」

「!?」




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