倉庫
□ずっと一緒に
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とうとう来てしまった。
最初に言っておくが俺は悪くない。
あいつに何が欲しいか聞いたら素で「日吉くんと一緒にいる時間」とか言うからだ。
恥ずかしい奴め
「で、結局買ってないの?」
「うっ」
「はぁ…本当に用意してないんだ」
「仕方ないだろう…」
「切原だから別にいいけどさ」
鳳に相談してみたら痛いところを突かれた。
俺は本当に何も用意してないのだ。
用意しようとは思ったもののその…特別だから人とは違うものがいいと考えたら何も思いつかなかった。
「取り敢えず立海に行ってくれば?」
「けど…」
「何も無くても切原ならヘラヘラ笑ってるだろうから大丈夫だよ」
「…お前さっきから切原に恨みでもあるのか?」
「鈍感だなぁ、日吉は」
少しだけ寂しそうな笑顔をみせる鳳に罪悪感を感じた。
俺はまた何か言ってしまったか?
今のところそれは置いといて立海に行くべきなのか
あいつの為というのが少しシャクだが一応恋人でもあるしな
行かないと向こうが此方に来るだろうし
「…立海に行ってくる」
「うん。ワカメによろしくね」
「……」
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