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□好きっていえよ
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「日吉はまだなのか?」
「今日まだ来てないみたいですよ」
「そうなのか」
「その内来るんじゃねぇのか?」
「…俺、ちょっと探しに行ってくるわ」
そう言って俺は走って日吉のいそうな場所に向かった。
後ろで呼び止める声が聞こえたが気にしない。
「ここにもいねぇし」
一通り探したがどこにも見当たらない。
まだ学校にきてないのか?
そう思ったが、真面目な日吉に限ってありえない。
じゃあ一体何処に?
「向日さん」
凛とした声が後ろから聞こえた。
一番聞きたかった声
後ろを振り向くと日吉が驚いたような顔をして立っていた。
「日吉!!」
「おはようございます」
少し照れたように笑う。
その笑顔をみて胸が満たされた気がした。
これが足りなかったんだ
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