呂蒙×陸遜&陸遜×呂蒙
□告白(呂蒙視点)
1ページ/2ページ
呉が戦に勝利し、宴会で盛り上がっている頃。
「今宵は月が綺麗だな。」
一人、呂蒙は月を眺めながらつぶやいた。
「呂蒙殿?」
後ろから急に声が聞こえた。振り返ると片思いの相手がいた。
「呂蒙殿、どうかなされたのですか?」
陸遜は、一人月を眺めて酒を飲んでいた呂蒙にそう言った。
「いや、なんでもない」
呂蒙は、そう言うと視点を月に戻した。
「どうして私の方を見て下さないのですか?」
「えっ?」
呂蒙は聞き間違いかと思った。
「どうして私の方を見て下さらないのですか。」
陸遜はもう一度そう言うといきなり呂蒙の唇に自分の唇を重ね合わせた。唇を離すと陸遜は強めの口調でこう言った。
「私の方を見て下さい!好きなんです。」
眼をうるませて頬を真っ赤にしながらそう言った。
「陸遜、私も陸遜が好きだ」
呂蒙がそう言った、そのすぐ後だった。
「ほぇ?」
そう言うと陸遜は倒れ込んでしまった。
「スマーン。陸遜に飲ませ過ぎてしまった。」
笑いながら孫権がそう言った。
「見られてた///陸遜は、もしや本心ではなく酔った勢いで言ったのか?」
酔い潰れて寝ている陸遜を見ながらそう言った。
.