陸遜×姜維
□nightmare(悪夢)
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苦しくて苦しくて仕方ない。
あなたを私は求め続ける…
−nightmare(悪夢)−
「また…夢?」
この部屋の主は毎晩、ある夢を見ていた。
夢と現実の狭間を多少、さまよいつつ…
乱れた息を整える。
この部屋の主、陸伯言はやっと夢と現実の狭間から帰って来て、安心する。
それが最近の毎朝の日課となってしまっていた。
着替えを済ますと、早速軍議に向かった。
やっと会いたかった人に会える…それだけで心が弾む。
そんなはやる気持ちを抑えて、陸遜は扉を開けた。
「おはよう陸遜」
呂蒙に挨拶を済ますと、陸遜も席についた。
陸遜が会いたくて仕方なかった人は諸葛亮と話をしていた。
その人の名は姜伯約
陸遜の思い人。
諸葛亮は陸遜に気づいたのか挨拶をする。
姜維もそれにならって挨拶をした。
人々が集まると軍議が始まった。
魏との戦に備えたものだった。
いつ…思い人と剣を交えるか分からない日々。
次に会うときは戦場だと思っていた陸遜は戦以外でもう一度、姜維に会えた事に喜びすら感じていた。
「では、次の戦はやはり火計でいくべきです」
そう結論づける陸遜と
「しかし、あの地形ではやはり…水攻めが良いかと」
と言う、冷静な諸葛亮。
意見が真っ向から対立しているため、収拾がつかない。
「では、多数決で決めたらいかがでしょう!」
姜維がそう発言すると、多数決をする事にした。
「……負けた」
大差で水攻めと決まり…皆、解散となった。
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