遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~
□第8話 退学をかけた制裁タッグデュエル! パートナーは一体誰だ!?
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「やっと来たノーネ、シニョーr―――アブブのブ〜〜ッ!!?」
「どうした、遂に人の言語が喋れなくなったのか?」
クロノスは遅れてきたミナトの後ろに立つ人物を見ると噴き出した。
そんなクロノスに辛辣な言葉を突きさす。
「まさか!?」
「ミナトの!!」
「パートナーって!?」
「そうコイツが俺のパートナーだ!!」
明日香達の言葉に悪戯っぽく笑うと、体を半身にし後ろに向かって腕を広げる。
「万丈目、さんだ!!!!」
「「「「「(シニョール)万丈目(君)!!!?」」」」」
名前を呼ばれるとともに腕を高々に上げるのは、十代と因縁あるブルー男子万丈目準だった。
「ちょっと、ミナト君! なんで、万丈目君がパートナーなんスか!?」
「話せば長くなるんだが、これには山よりも高く、海よりも深い事情ってのがあってな。」
そう、事のきっかけは昨日の昼頃に遡る……
〜 回想
― 前日 ブルー寮、万丈目の自室前
コンコン
「誰だ?」
「お前、俺とタッグを組め!」
「はぁ!!?」
〜 回想終了
「と言う訳だ。」
「短か!!」
「話が端折られ過ぎて、分かり易いけど逆に訳が分からないッス!!」
軽く説明した内容に、観客席にいた知り合い達が突っ込みを入れられまくる。
「えぇ〜〜、この上なく現実に沿った簡潔な説明だったんだけど?」
「あぁ、事の一部始終どころか最初だけしか説明してないがな。」
と言う訳で、ミナトは面倒臭そうにしながらも回想の続きを話し始めた。
〜 回想Take,2
とりあえず万丈目は行き成り現れたミナトを自室に入れ聞き直す。
「それで行き成りなんなんだ?」
「だから、俺の退学のかかったタッグデュエルのパートナーになってくれって事だよ。」
「そんなことは分かっている!!」
「なら、聞くなよ。」
「そうではない! 何故、この俺を選んだかだ!!」
「……………なんとなく?」
本当にそれ以外の理由は無いようで、万丈目は思わずずっこけてしまう。