遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~

□第7話 退学?またそれも一興……って、作品終わっちゃうから!!by翔
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 十代の当たり前の質問を即座に切り捨てるミナト、女性は十代の出現に再度飛んだ意識を戻し本来の目的を思い出す。


「ゆ、遊城十代、並びに丸藤翔、そして陸奥ミナトだな?」

「んだよ! 用件あるならさっさとしろ!!」

「貴様、先程から大人しくしていれば!!」

「大人しく? 何処がじゃ!!
どう考えても、騒々しかったわ!」


 発言はずれていても寝不足で機嫌の悪いミナトその剣幕に押される謎の集団、だがそれに負けない女性。


「……それは謝罪する、我々は倫理委員会の者だ。
キミ達を連れてこいと指令が下りている、大人しく着いてきてもらおう」

「大人しく着いてきて欲しいなら、静かに呼びに来いっての!」

「くっ……首謀者の遊城十代、お前達も査問委員会まで連行する」

「あぁ?」

【えっ?】

「「……?」」





 色々あったが、ミナトと十代、翔の三人は突然やってきた集団に叩き起こされアカデミアのモニター室?に呼び出された。


「「えぇ〜、退学!!?」」

「……」


 三人を取り囲むようにある大きなモニターに映る校長自ら言い渡された言葉に十代達は声を上げるが、ミナトはどうでもよさげに欠伸をこぼしていた。


「本日未明、陸奥ミナト以下三名は立ち入り禁止とされている特別寮に入り込み内部を荒らした。
既に調べは付いている」

「その通り、異存はありません。」

「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 確かに入ったけど、行き成り退学って無いだろ!
なんでも言う事聞くからさ!?」


 苛立ちは治まったのかあっさりと認めるミナト、余所に十代は考えてくれと手を合わせて懇願する。


「ならばチャンスをあげル〜ノ、それは“制裁タッグデュエル”」

「制裁、タッグデュエル?」


 十代はまだ良くは分かっていないのか、首を傾げている。


「そのトオ〜リ。
遊城十代と丸藤翔の二人でタッグを組み、並びに陸奥ミナトは別の誰かと組んでデュエルすルーノ。
そして見事勝利すれば、今回の事は水に流すノーネ。

勿論、シニョールミナトのパートナーには何もありませンーノ」

「まて、クロノス! これは決定事項だぞ!!」

「デス〜ガ、なんのチャンスも無く若い芽を摘むのは一教育者としてよろしくなイ〜ノデス」

「(ほほう、ミナト君との一件から随分と変わりましたなクロノス先生。 良い傾向です)」


 鮫島校長は以前からは考えられないクロノスの発言に、心の中で関心の声を漏らした。


 その後細かい説明を終えると鮫島校長とクロノスのモニター以外はブツッと音を立て消えた


「クロノス先生、まさか貴方からあんな提案が出るとは思いませんでしたよ。私は良い方に変わった様で、感激しましたよ」

「さ、鮫島校長!? わ、私は当然のことを言っただけデスーノ!!」

「サンキューな、クロノス先生!!」

「ありがとうございます、クロノス先生!」


 十代達からの感謝の言葉にむず痒そうに身を震わせるクロノス、その様子にミナトは思わず笑ってしまう。


「私が此処までしたのですから、絶対に勝利しなければただじゃおかないノーネ!!」

「ふふ、では君達も期待にこたえられるように頑張るように」


― ブツッ!


 ソレだけ言い残すと恥ずかしさを隠すかのようにクロノスは通信を切り、続く様に鮫島校長の通信も切られた。










 
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