遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~
□第6話 闇との邂逅、明かされる真のデッキ?
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「――一人でそのデッキを開くなんて、珍しいですね」
「なんとなくだ、これを使う時が迫っている気がしてな。」
ミナトは先程しまったデッキを見ながらもう一口飲む、すると立ち上がりデッキをしまう。
「残念ながら、こういう時の感はよく当たるんだ……」
ライダーからはミナトの表情は見えないが、心情は分かり、悲しそうな顔をしていた。
「ミナト……」
「大丈夫だ、気にするな。
それに、使うって約束もしていたしな……その時は頼むぜ、ライダー?」
ミナトは振り向き、ライダーに微笑んだ。
いきなりのことにライダーは頬を赤く染めたが、直ぐに持ち直した。
「はい、私は全力を持って貴方の力に……」
そういうとライダーは姿を消した、ミナトは彼女らしいなと思いながら紅茶を口にする。
「ミナト、いるかぁ〜〜!!」
少しすると十代がその空気を壊すように飛び込んできた。
「ノックぐらいしてから入りやがれ、このドアホが!!」
「ぐえっ!?」
十代の腹部にカウンター気味の膝を叩きこむ。
「み、ミナト………確か、に俺も悪かったけど……ここまで、するか………?」
「何か言ったか?」
「……ナンデモナイ……」
ミナトに向けられた、絶対零度の笑みに体を型が他を震わせながら答える。
「で、何の用だ?」
「えっ……あぁ、実は………って、何じゃこりゃ〜!!」
ソファーに座りこみ事情を聴いてくるミナトに普通に返そうとした十代、だが先程から感じていた違和感の正体に気付き声を上げた。
「うるさいっ!」
「なんでこんなにミナトの部屋がデカイいんだ!?」
十代の声にミナトは煩そうに顔をゆがめるが、十代はお構いなしに部屋を見回し満喫していた。
そんな十代を黙らせ、ソファーに座らせると事の顛末を説明した。
「へぇ、そうなのか〜いいな〜〜!」
「そんなことより、何の用だ?」
出されたコーラを美味そうに飲んでいる十代に本題を問いかける。