遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~
□第3話 vs十代、異次元のヒーロー! 俺、参上!!
2ページ/6ページ
《MR 電王SF》
ATK:1800
DEF:1400
電王は人が変わったかのように勇ましくポーズをとった。
その声はミナトにしか聞こえないのだが、微妙に空気が寒くなった気がした……
「「「…………」」」
「か、カッコいいぃ〜〜!!」
【へへっ、わかってるじゃねぇか♪】
「アホ……」
相も変わらない仲間に呆れボソリと声を零す。
【言っとくがな、俺は最初から最後までクライマックスだぜ!!】
「モモ、バカやってないで攻撃だ」
【ち、わかってるよ! 行くぜ、行くぜ、行くぜぇ!!】
ミナトにせかされ、モモと呼ばれたヒーローは手に持った剣“デンガッシャー”を振り回しながらクレイマンに突っ込んでいく。
「けど、そいつの攻撃力じゃクレイマンは倒せないぜ!!」
「SFの効果発動! こいつはモンスターと戦闘する時、攻撃力を300ポイント上げることができる」
「なに!!」
【俺の必殺技、パート2ダッシュ!!】
ATK:1800+300=2100
モモの剣から赤い光を放ち、クレイマンを横薙ぎし破壊する。
【へっ、決まったぜ!!】
「この瞬間リバースカードオープン!!
《ヒーローシグナル》!!」
【なにぃ!!】
「……」
「俺はデッキから《E・HERO フェザーマン》を特殊召喚!!」
空にヒーローのライトが灯され、その元から風を纏いフェザーマンが現れる。
【くっそぉ〜、俺の必殺技を食らったくせに!!】
「はいはい……
俺は《電王 SF》の効果によりモンスターを破壊した事でデッキから一枚ドロー、そしてカードを二枚セットしターンエンド。」
一人騒ぐモモを余所にミナトはたいして気にした様子もなく、マイぺースに自ターンを進める。
「(とは言え、十代は召喚速度が速い……場にフェザーマンを出したとすれば、次のターンあたり……)」
「俺のターン! ドロー!!」
十代は「よし!」と気合を入れると、今引いたカードを場に出す。
「俺は魔法カード《融合》発動!
場のフェザーマンと手札のバーストレディを融合!!」
「やはり……」
「現れろ!! マイ・フェイバリットカード!
《E・HERO フレイム・ウィングマン》!!」
「出たっす、アニキのエースカード!!」
炎と風が混ざりあい、十代の場にエースモンスターが現れる。
「よし、バトr――『この瞬間、リバースカードオープン!!』――えっ!」
十代の声を遮りミナトは叫ぶ、その瞬間赤い電車の様なものが横切り十代の場のウィングマンが姿を消した。