遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~
□第2話 最初の出会いとレッド寮
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「なぁミナトってスゲェ強いよな、クロノス先生を倒しちゃうんだもんな! それに、すっごくカッコ良かったぜ!!」
「俺も十代のデュエルは見たよ、なかなか面白かった」
楽しそうに言う十代にミナトは思ったことをそのまま伝える。
「でも、俺とヒーロー達との絆は誰にも負けないからな!」
「絆か……だが、俺も誰にも負けるつもりはない」
そう言ってミナトは十代に笑みを零す、それに十代も笑みを深くする。
「なら俺とミナト、どちらが強いかデュエルしようぜ!?」
ミナトはその言葉に少し困ったような顔をする。
「まぁ構わないけど、ここじゃなんだ。
島について時間が出来てからにしよう。」
その言葉に十代は唸っていた。だが依然として気持ちを変えないミナトに何を言っても無駄と感じたのか無理に誘うことはなくなった。
その後、島に着くまでミナトは十代とデュエルやデッキ構成等の話をして過ごした。
―― 十代 Side
オッス! 俺は遊城十代だ!!
今俺はデュエルアカデミアに向かう船の上にいる!
早く着かないかと待ちきれなくて、船の外をふらついていると見覚えのある奴がいた。
そいつは甲板の影になっている所で寝ていて、確か入試試験で俺の後に先生と戦った奴だ!
あの時のデュエルは凄かった! 何がスゴかったかっていうと……
………とにかく凄かったんだ!!!
それにカッコ良い奴だと思った。
アイツがカードを……人を信じろって、心から信じているような瞳に俺は目が離せなかった。
その言葉だけじゃない、その姿が俺にはスゲェ格好良く見えたんだ!
それにデッキがアイツの呼び掛けに答えているように見えた、きっとアイツは本当にカードを大切にしているんだなってそう感じたんだ。
そんな姿を見て俺はアイツと話して、デュエルをしてみたくなったんだ!!
オッと、早く話しかけねぇとアイツがどっかに行っちまうかもしれないぜ!
あぁ〜!! 早くデュエルしてみたいぜ!!!
Side Out