遊戯王GX ~超越者の奔放戦記~

□第4話 ブルー女子寮前での決戦
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― 教室

「…………(怠い)」


 ミナトは授業を受けるために残念ながら教室に来ていたが、講義内容が面白いはずもなく終始眠そうに教壇に立っているクロノスの話を流していた。


「では〜〜、シニョ〜ル丸藤。
フィールド魔法の説明をお願いしまスゥ〜ノ?」

「ひゃ、はい!」


 唐突にクロノスに当てられ、慌てて立ち上がる翔だが皆の前と言うことであがってしまっていた。


「えぇっと……ふぃ、ふぃ〜るど魔法は、その………」

「そんなの幼稚園児だって知っているぜぇ〜〜!」


 完全にあがってしまい答えられない翔に、名前のない生徒が茶々を入れると周りの者が笑いだした。


「“普通”の幼稚園児がそんなこと答えられるわけないだろ、たわけが」

「なに!?」


 ミナトはその事に多少頭に来たようでいらついた声色で言い返す。


「本当にブルー男子には頭も悪ければ耳も悪い奴が多いな……」

「お前!」

「翔、落ち着けって……そんなに焦っていたら、答えられるもんも答えらんねぇぜ?」

「そうだぜ! 気にすんなって翔、落ちつけよ」


 二人は翔にそう声をかけると、翔は安心したような表情を見せた。


「……シニョール丸藤。 焦る必要はないでス〜ノ、落ち着きゆっくりと答えるノーネ」

「えっ!? ……あっ、はい!!」


 クロノスの発言に教室の皆が息をのみ驚愕の表情を浮かべていた。

 翔も皆と同じく一瞬言葉を失うが、直ぐに立て直し答える。


 ミナトはクロノスの様子に先のデュエルで少しは変わってくれたかと思うと自然と笑みがこぼれていた。



 その姿を後ろから笑みを浮かべてみている女子にミナトは気がつかなかった。






― 体育館?

「どうしたんだ、翔の奴?」

「そうだな……(つうか、なんでデュエルアカデミアの授業科目に体育があるんだよ?)」


 ミナトは疑問に思いながらも、元気な十代に引っ張られ授業に励んだ。




「あぁ、疲れた!」

「お前、はしゃぐなら一人でやれよ……俺を巻き込むなって……」


 ミナトは授業中ずっと十代に引っ張り回され、多少なりとも心労の方がたまっていた。


「はぁ……ん?」

「えへへへへ♪」


 十代から離れ休んでいると珍しく?授業に遅れてきた翔が気持ち悪い笑みを浮かべていた。

 授業に来た時からボーとしたり、先程の様に気持ち悪くニヤけたり……

 正直言って……――










 
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