銀魂 Novel
□十字架の願い
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「なぁ、これどう思うよ?」
そういって銀時が見せたのは、
シルバーとブラックの十字架のストラップ。
「何って、ただのストラップじゃねぇか」
「これ、俺とお前をイメージして造ったんだ」
ニコニコと笑いながら、自慢げにストラップをみせる
――ちょと待て、今造ったって…
「それお前が造ったのか?」
「銀さん、器用だから」
どうりでちょっと、いびつな訳だ…
「これ、トシにあげる」
手に渡されたのは、シルバーの十字架
「お互いの色を持ってたら、一人じゃないって思えるじゃん」
「あ…ありがとな」
「……いらないなら返してよ」
俺の、おどけた声に反応してか、銀時はふて腐れてしまった。
馬鹿だな…
「お前から、プレゼントなんて初めてだから、なんか新鮮で…ありがとう、大事にするよ。」
小さな送り物に沢山の愛をこめて…
――――――