In The Ugly World a Period
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最終章 僕はただの馬鹿に成り下がる
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「反逆隊幹部、神妙にお縄につけ」
頭の切れる敵が部屋の障子を蹴破る
『最期の戦いの相手が強いと言われている方で光栄だわ』
そういって女は敵の前に立ち塞がる
「お前らの長は何処だ」
『さぁ』
「.....後ろのドアか」
頭の切れる男が勘付いた様に言う
『どうでしょうね』
女は無表情で答えた
「てめぇらにしては見え透いた退き方じゃねぇか」
頭の切れる男は馬鹿にする様に女を見て言う
『考える暇も無かったのよ。流石だわ』
女もクスリと笑って言う
「じゃぁ、お前はこの大人数を一人で相手にするのか」
頭の切れた男は皮肉に言う
『あら、私を誰だと思っているの?』
女はもう一度クスリと嗤って答えた
鋭く光る、
刃
取り出せば重たい金属音が鳴る
今迄、あの人と共に戦って来た
愛刀
『我が名は
紅蓮朱火
』
ねぇ、長
『我こそは反逆隊幹部、長を守る最期の鉄壁なり』
貴方の為なら命も捧げましょう
さよなら愛する長
今あいつが言った言葉が嘘ならばどんなによかった事か
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