海
□閉ざされた魂 10
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名無しさんがこの船に来てから1ヶ月が経ち、名無しさんの力も隊長達や船員に知れ渡っていた。
食事量も徐々に増え、皆と普通に話せる程になっていた。
そんなある日名無しさんはマルコから呼び出され、デッキへと続く廊下を歩いていた。デッキへ着くと1番隊の隊員がいた。
『マルコ……何するの』
不安になった名無しさんはマルコに聞いた
「名無しさん、ここは海賊船だよい……しかもオヤジは名が高いから良く命狙われるんだよい。そん時隊長達や他の船員が居るがもしもの為に護身術を身に付けようかと思ってねい」
「名無しさんの力は大体分かったが…護身術になるか見定めるって所だなぁ」
マルコが説明終わると、サッチが声をかけた。それに気付き名無しさんが上を除くと他の隊長達が2階から顔を覗き混んでいた。
そんな隊長達を無視し組み手を始めようとするマルコ。
「名無しさん始めるよい……今から1番隊の奴らが相手になるよい。自分の力を上手く見極め攻撃するなり、避けるなりするんだよい」
『わかった………がんばる』
名無しさんが納得するとマルコは「危なかったら止めるから心配するなよい」と言い名無しさんの頭をポンポンと撫でた。
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