□閉ざされた魂 7
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――


名無しさんが船に乗り3週間が過ぎた。
白ひげ海賊団としての生活にもなれ、皆とも仲良くなっていた。


ある日、名無しさんは1人で船尾に来ていた。そして船板に背中を預け考え事をしていた。(最近は皆と仲良くなったおかげで1人で出歩けるようになった)





『(ここに来て何日経ったかな?……ここは私がいた世界とは違う……力はどうなったかな……やっぱり…私の力を見たら……)』




「…………名無しさん、名無しさん…」



『……ハッ……ごめんなさい……』



「いや、大丈夫だけど…何かあったか?」



「何か考え事かぁ?」



名無しさんが考え事している間にサッチとエースが近づき声をかけていたが、反応がない名無しさんに心配した2人だったが自分達に気づき話し出すといつも通りの名無しさんに戻っていた為安心した



「なんだ、悩み事かぁ?それなら兄ちゃん聞いてやるぞ……ほら、ジュース」



「名無しさん、サッチなんかより俺の方がいいぞ。こいつ役にたたないからなぁ。サッチ俺には飲み物ねぇのか?」



「役たたずはお前だ。さっき飲んだだろう」




名無しさんにジュースを持ってきたサッチ。それを名無しさんに渡し名無しさんの両隣に座ったサッチとエース。そしていつものように言い争いをする2人であった。そんな事にお構い無くサッチから貰ったジュースを『いただきます』と飲み始めていた。
いつまでも言い争いしている2人に突然鉄拳が落ちた。



「おめぇら……仕事はどうしたよい…書類できてんならさっさとだしやがれよい…(怒)」



「「いってぇぇぇ」」



「マルコ、いきなりなにすんだ」



「まったくだ……折角悩み相談所やる所だったのによ」



マルコの鉄拳をくらい文句を言うエースとサッチ。
だが、サッチの「悩み相談所」の言葉を聞きマルコが反応した。



「なんだよい、名無しさん悩み事あんのかよい」



『ぇ……うんん……』



「「「…………」」」



悩んでいる事について何にも話さない名無しさんに対し3人は顔を見合せた。それからマルコが



「名無しさん、俺達には話せねぇかよい?」



「もう家族なんだからな、隠し毎はなしだぜ」



「そうそう、話しちまったら楽になるぞ」
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