□閉ざされた魂 2
1ページ/5ページ

――医務室(マルコ視点)



少女がモビーに現れてから3日目を迎えたがいまだに意識が戻らず目を瞑ったままの少女



正直、初めは警戒していた……しかし、あの傷を見た時、何か訳ありと言う事がわかった














――3日前



オヤジに言われ医務室に少女を運び、船医とナース長に事情を話すと、診察をするからと言って「診台に寝かせて下さい」と言われ診台に寝かせた。船医とナースが診察を始めようと少女の服を捲り上げた時……





「「「………ツッ……」」」




医務室に居た3人は少女の身体を見た瞬間、目を見開き声が出なかった。



少女の身体には、赤や黒い痣や刃物の様な傷痕、火傷の痕が張り巡らされていた。





「……こ……れは……」



ナース長であるアリスが苦痛の表情で少女の顔を見た……



そんなアリスに船医が声をかけた



「……早く治療するぞ………」



その問い掛けにアリスもハイと答え治療にかかった





そんな2人の姿を見たマルコは



「俺はオヤジに報告してくるよぃ……」



と言い、医務室から出て行きオヤジが居るであろう船長室の扉を叩き中に入った。


そこにはタイミング良く隊長達が集まっており、マルコも所定の位置に腰を降ろすと、さっき医務室で見た事を話始めた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ