Shortなお話

□みんなで遊園地へゴー
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「ヒマだァァァァァァァァァ!!!!!」

ある日の朝食の時間、突然バッツがこう叫び声を上げるので、まだ寝ていたウォーリアとティーダ、庭で手入れをしていたティナ、ティーダを起こしに行こうとしたジタン、朝食を作るフリオニールとそれを手伝うルーネス、バイクの点検をしていたクラウド、そしてバッツのすぐそばで本を読んでいたセシルとイヤホンをつけて音楽を聴いていたスコール、つまり全員が飛び上がった。



「ど、どうしたの!?!」

「イヤホン越しでもうるさいぞ!!」



一番近くにいたセシルとスコールが声を上げそう言うと、後ろの扉から完全武装したウォーリアとティーダが飛び出してきた。



「敵襲か!!?」

「ブッ倒すッス!!親父なら尚更!!」



先程まで寝ていたウォーリアとティーダには、敵が来たと感じられたのであろう。かなり真剣な顔である。



「いや、大丈夫だ。」

「バッツがヒマだって言っただけだしね。」

「むぅ、そうなのか。」

「もうちょい寝てればよかったッス〜〜。」

「どちらにせよ、俺が起こしてたけどね。」



ティーダが後悔の念を言った後に返された返事は、ジタンのものだった。



「また俺ボコボコにされるトコだったッスか!?」

「素直に起きなければ、だけどな。ところでバッツ、何がヒマなんだよ?」



ジタンは首を傾げ、バッツにそう言うと、彼はうぅ……、と言いながら答えた。



「最近代わり映えの無いことが続いて、なんかスゲーヒマなんだよ…………。カオスの奴らも来ないし、来るっつたらイカとナルシストくらいだし……。」

「体がなまる、という事か。」

「そうそれだよ!!」



スコールの答えにバッツは首を縦に振った。

確かに、戦士である彼らにとって体がなまるのは心底嫌なこと。だったら、たまには遊んだりして身体を動かそうではないかとバッツは言いたいのだ。



「でも…………、どこで何して遊ぶんだい?」



セシルのこの一言でう〜んと唸り始めるバッツ。すると完全武装を解いたウォーリアがこう提案した。



「この前言っていた、幽怨血に行くのはどうだ??」

「遊園地だ馬鹿野郎。」



漢字を間違えたウォーリアに、朝食を持って現れたルーネスがつっこんだ。



「おおたまねぎ、朝食が出来たのだな。」

「………だからルーネスって………。もういい、めんどくさい。」



いちいちつっこむのに疲れたのか、つっこむのをやめたルーネスを尻目に、バッツがガタッと立ち上がった。



「遊園地か!!その手があった!!」



結局、皆の賛成もあり遊園地へいくこととなったのだった。





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