Shortなお話

□とりあえず互いのことを知りましょう
1ページ/6ページ






聖域のド真ん中で、十人の秩序の戦士達が互いの顔を見合っていた。





■とりあえず互いのことを知りましょう■




「ぶわっっくしょぉぉい

「うわ汚っね

「仕方ないだろう。先程まで水浸しの所に倒れていたからな。」



強烈なくしゃみを初っ端からかましたのは、青い鎧に鎧からにゅっとつきでた角が特徴のウォーリア・オブ・ライト。
ズルズルと鼻をすすりながら前の9人を見ると、ウォーリアの視界に膨れっ面の青年がドアップで現れた。



「あんたのせいで俺の一張羅が鼻水だらけじゃねぇか!!」

「何だ、それは下着じゃなかったのか。」

「ああもうっ、畜生ぉ



頭を抱えてしゃがみ込んだのは茶髪に青い服?の青年、バッツ・クラウザー。汚いと叫んだのはそのせいである。



「なあ!誰か余分に服もってる奴いないか!?せめて上をぬいでも問題が無い人!」



バッツの発言で全員の視線はもう一人の茶髪の青年に向いた。



「………お前みたいな奴に貸したらすぐに汚れそうだ、我慢しろ。とゆうか俺もそれはタンクトップだと思っていた。」

「えぇ〜〜ケチスコールそして酷い

「黙れ。」



さりげなく酷いことを言ったのは顔に傷がある青年、スコール・レオンハート。
他に貸せる奴はいないかとちらっと周りを見るスコール。

バンダナ男からプリン頭の青年まで、どいつもこいつも特徴的な姿だ。



「………諦めろ。」

「マジすか

「マジだ。」



ガックリとうなだれるバッツを横目に、スコールはウォーリアを見る。



「で、これからどうするつもりだ?」

「我々はお互い仲間のことを名前以外は全くといって知らない。そこでだ。」



ウォーリアはどこからかノートを取り出し、9人の前に突き出した。



「コスモスからの提案だ、これから10日間、交換日記なるものをしようと思う。何でもいいからその日あった事を書いてくれ。」



ずいっとウォーリアがノートを差し出したのは、なぜか金髪に大剣をかついだ青年、クラウド・ストライフだった。



「待て、何で無条件で最初が俺なんだ。」

「最初に視界に入った。」

「それだけ?」

「それだけ。」

「……………………………。(汗)」



スッパリキッパリ言われたクラウドは、何も言えなかった。



「頑張れ!ボコ!!」

「…………チョコボネタを引きずるの、もうやめてくれないか?」





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ