Shortなお話
□みんなでデパートへゴー
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携帯でウォーリアに連絡をいれたフリオニールは、向こうの車がサービスエリアに入ったのを確認した。
「入ったみたいだな、クラウド、こっちに曲がってくれ。」
「分かった、うえっぷ。」
「お前ホントに大丈夫なのか!?」
「問題無い、うえっぷ。」
「はぁ…………。」
フリオニールがため息をこぼしている間にも車はサービスエリアに入っていき、ようやくその駐車場に停車することができた。
「おっ、俺トイレ行く!!」
「ああ、すぐに帰って来いよ!!」
余りにもキモチ悪いのか、ジタンはすぐにトイレへ駆け出した。
「あ!俺も小便!」
バッツは普通に小便だった。
「うえっぷ。」
「こけるなよクラウド!!」
「あはは……、やっぱり酔ってたんだ………。」
一番危険だった運転手も駆けていった。
「フリオニール。どうしたんだ?」
「ウォーリアか、悪いな急に。」
二人が振り返った先には、先程電話で話したウォーリアがいた。
「いや………、実はクラウドが乗り物に弱いことが発覚してさ、蛇行運転してジタンが酔ったんだ。」
「だからあんなに焦っていたのか。」
「ああ、大変だったぞ全く………。」
わざとらしくため息をはくフリオニールに、ウォーリアとセシルは微笑んだ。
「ところで、そっちは大丈夫だったのか?」
「いや、ある意味でピンチだった。」
「「??」」
フリオニール達は首を傾げると、ウォーリアは自分の乗っていた車を見た。
「たまねぎ達やティーダが寝てしまってな、元々眠そうだったスコールが周りにつられて寝るところだった。」
「結構やばかったみたいだね。」
「ああ、とりあえずここでスコールにコーヒーを飲ませてから行こう。」
「クラウドはどうする?」
「う〜ん………、やっぱり僕が運転するよ、ジタンはクラウドに預けてね。」
セシルはそう言うと、ウォーリアは分かったと言って車のほうへ戻っていった。
「…………そういえば、三人とも遅いね?」
「確かに、少し遅いな……。セシル、先に車に戻っていてくれ。」
「分かったよ。」
「すぐ戻る。」
フリオニールはそう言うと、トイレの方向へ走っていった。
フリオニールが走っていると向こうから誰かが走ってくるのが分かった。
「フ、フリオニールーーーー![](/img/emoji/6N.gif)
」
「バッツ!!」
その人物は、先程小便と言ってトイレへ向かったバッツだった。
「どうした、何かあったのか??」
「大変なんだよ!!銀髪のロン毛と羽根頭が襲ってきて……!!」
「何だと!?すぐ行くぞ!!」
フリオニールは虚空から弓をとり出し、バッツと共にその場所へ走った。
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