何でも辞典

【け】 2件

【芸妓 (げいこ)】
芸妓とは京都における芸者のこと。

江戸の昔までは、「芸妓(子)」といえば女芸者を指し、
「芸者」と言えば、男芸者である幇間や太鼓持ちを指した。

芸妓には二通りあり、
主に舞をする者を「立方」、
三味線やお囃子を担当する者を「地方」と呼ぶ。

芸妓は仕込み、見習い、舞妓を経てなるのが一般的だが、
芸妓からスタートすることも可能らしい。


舞妓が皆地毛で髷を結い上げるのに対し、
芸妓は一部を除き、殆どが鬘である。
また、舞妓が挿すような花簪はしない。
鬘の髷は、「芸妓島田」。


舞妓とは違い、年齢制限がないため、
花街によって、八十代を超える「姉さん」も現役で活躍しておられる。


とってもかっこいい。


【源氏物語 (げんじものがたり)】
約千年前に紫式部が書いた世界最古の長編恋愛小説。
五十四帖で構成されているが、源氏の死をしるしたであろう「雲隠」には一切の記述がない。空白の八年間である。
第一帖「桐壷」から、第四十一帖までは源氏の誕生から妻、紫の上を失い、哀しみに暮れているところまでが綴られ、四十二帖からは源氏の子(本当は源氏の妻、女三の宮と柏木の子)である薫と、源氏の孫、匂宮の恋のバトル。
数えたことはないが、登場人物だけでも、軽く二百人は超えてるんじゃなかろうか。
圧倒的に女性の登場人物が多いと思う。恋多き源氏だから。
最初に出てくる女性は源氏の母、桐壷の女御。そして、桐壷をいじめぬいた弘徽殿の女御。
桐壷の面影のある藤壺の女御。最初の妻、葵の上。空蝉。空蝉の継子、軒端の荻。夕顔。六条の御息所。
最愛の妻、紫の上。
ちょっとおかしな顔の末摘花。朧月夜。控え目で気品ある明石の君と、源氏との娘、明石の女御。
源氏の養女、秋好中宮。
花散里。源氏の養女、玉鬘。源氏の嫡男、夕霧のつま、雲居の雁。
真木柱。
源氏の兄に押し付けられた三番目の妻、女三の宮。
玉鬘の娘である大君と中の君の姉
妹。
薫と匂宮が取り合う女性、浮舟。
それと何人かの比丘尼。

一度読めば、その世界観にどっぷりはまるはず。



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