何でも辞典

【わ】 1件

【割れしのぶ (われしのぶ)】
日本髪の一種。


現在では見世出しをしてあまり年数の経たない年少舞妓が結う。
嶋原の太夫の髷にも、同じものが見られる。

鹿の子と呼ばれる手絡や、豪華な鹿の子留め、
花簪などを挿す、愛らしい髪型。

髷が左右に割れているのが特徴で、
その割れ目から鹿の子がのぞくようにつけられる。


舞妓は季節(月)によって髪に挿す花簪のモチーフを変える。

一月は松竹梅・稲穂や糸車、二月は梅、三月は菜の花や水仙、
四月は桜や五郎蝶、五月は藤、菖蒲、
六月は柳、紫陽花、七月は団扇、
八月はススキや朝顔、
九月は桔梗、十月は菊、
十一月は紅葉や銀杏、
十二月は「まねき」と呼ばれる歌舞伎役者のサインを入れる板がついた簪となる。


他に、姫簪や、珊瑚などの玉簪、銀の平打ち等を挿す。



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