何でも辞典

【ろ】 2件

【廊の御方 (ろうのおんかた)】

平安時代末期の女性で、
平氏の棟梁・平清盛と、近衛帝中宮・藤原呈子の雑仕女・常盤御前の娘。

異母兄弟に平重盛、平宗盛、平知盛、建礼門院徳子などが、
異父兄弟に阿野全成、義円、源義経、一条能成などがいる。

別名は三条殿。


清盛の長女で左大臣・藤原兼雅の妻と仲が良く、上廊女房となり、
後に兼雅の妾となって娘を産んだ。

壇ノ浦の決戦まで平家一門として都落ちし、
異母姉である高倉帝中宮・建礼門院徳子らと共に源氏方の捕虜となる。


ただ、彼女の存在は不確かな上、「平家物語」、「源平盛衰記」以外の史料には一切の記述がない。


【六条御息所 (ろくじょうのみやすどころ)】

紫式部著、「源氏物語」の登場人物であり、
時の東宮の妻(御息所)で、光源氏の愛人。

夫、東宮との死別後、六歳年下の光源氏の愛人となる。


東宮とのあいだに姫宮があり、
後に斎宮となった娘と伊勢へ下る。


葵祭のおり、
妊娠中の葵の車に押しのけられ、
それから葵を憎み、嫉妬するようになる。


葵の出産のとき
生き霊となって彼女にとり憑き、彼女を取り殺す。


そのことが原因で体に芥子の香が染み込み、
かねてから疎遠になりつつあった光源氏との関係が決定的なものとなる。


しかし、娘、斎宮はのちに光源氏の養女となり、
時の帝の中宮となり、秋好中宮となる。



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