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【よ】 1件

【吉原 (よしわら)】

江戸時代、浅草寺裏の日本堤にあった遊郭で、
もとは江戸市中にあった廓が起源で、
江戸前期に遊郭の設置を幕府に許可され、幕府の意図で日本堤に移転させられた。
これが新吉原の始まり。


吉原には沢山の遊女がおり、
江戸前期までの最高位を大夫、
次席を格子、散茶…。
中期を過ぎ、幕府の町人の贅沢禁止令等をうけて
大夫や格子を買う豪商が姿を消した頃から、散茶が最高位になり、
呼び出し、昼三などが現れた。
呼び出し昼三までの高給遊女を花魁と呼ぶとするが、
現代では遊女全般を花魁と呼ぶ。

見世に属していない夜鷹もいた。


遊女の他にも吉原には、
幕府認可を受けた女芸者、
男芸者の太鼓持ち、男色を売る蔭間、
遊女の世話係の見習いの禿、半人前の新造、
傘持ちなどの若衆などがいた。

禿や若衆には遊女の産んだ子もおり、
男児は眉目麗しければ、花魁道中に女装して随行したりもした。
後に、若衆となる。

女児は生まれながらに遊女になることが決まっており、
禿として教育をうけ、将来遊女となる。


吉原芸者は遊女と区別するため、
「芸は売れども、身は売らず」と、誇りを持ち、
男芸者の太鼓持ちは、宴席などの盛り上げ役をした。



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