何でも辞典

【ゆ】 2件

【夕顔 (ゆうがお)】


草花の名。
白い可憐な花が咲く。



紫式部著、「源氏物語」の中の登場人物で、
主人公・光源氏と、その親友、頭中将の愛人。


始めは頭中将に寵をうけ、一女玉鬘をもうけるが、
身を隠して町方に住んでいたとき、源氏が軒先の夕顔の花に目をとめ車を停めたことで源氏との交遊が始まる。


避暑のため、源氏と訪れた山寺で女の亡霊にとり憑かれ、源氏の目の前で死亡する。


娘の玉鬘は、源氏の養女となり、髭黒の大将の妻となる。


【夕霧 (ゆうぎり)】

紫式部著、「源氏物語」の中の登場人物で、
主人公・光源氏と正妻・葵の上の嫡男。


生後間も無く実母・葵の上を六条の御息所の嫉妬の生霊によって亡くしたため、
母方の祖父である左大臣と、祖母であり、先帝の姫宮・大宮の元で育てられる。

祖父母の屋敷には、母の兄である頭中将の娘・雲居の雁がおり、幼いころから将来を誓い合っていた。


彼が元服した折、父源氏は帝の外孫であるにもかかわらず、四位として出仕できる特権を与えずに昇殿すら許されない六位という身分を彼に与えた。

また、娘・雲居の雁との淡い恋を知った頭中将に彼女との中を引き裂かれ、彼もまた祖父母の元から父の妻のひとり、花散里の元へと移り、大学で学んだ。


父母の美貌をしっかりと継いだ、貴公子であるが、父のように恋が多いという訳ではない。


後、雲居の雁との結婚を彼女の父に許され、二人は結婚、三男二女に恵まれた。

しかし結婚前、彼女との恋を諦めようとしていた夕霧は、同じく花散竿の元にいた雲居の雁の異母姉・玉鬘にも言いよったりもしていた。

後に藤の典侍とも結婚し、二男二女をもうけ、夫と死別した落葉の宮とも結婚。

落葉の宮との結婚の際、正妻・雲居の雁は激怒し、実家に帰ってしまった。

後に藤の典侍との娘・六の君を落葉の宮の養女とし、甥でる匂宮に嫁がせた。



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