何でも辞典

【う】 3件

【浮舟 (うきふね)】


紫式部著、「源氏物語」の登場人物であり、
光源氏の三番目の妻である女三宮と柏木の不義の子、薫と、光源氏の孫、匂宮に愛された女性である。


始め薫に愛され、愛していたが、
侍女、右近の勘違いから匂宮に寝取られる。


世を儚んだ浮舟は崖から身をなげるが、
一命をとりとめ、尼寺に入り出家する。


宇治十帖の巻に登場する。


【歌 (うた)】

ある種の自己表現の一種。または、日本古来の伝統である和歌のこと。

節をつけて歌うもの、伴奏を付けて歌うもの………など、種類は様々。


シャンソンやカンツォーネなど、各国々で独自のものがある。


【空蝉 (うつせみ)】

紫式部著、「源氏物語」の中の登場人物で、
伊予介を務める男の後妻であり、
主人公・光源氏に恋われた女性。


夫の前妻の娘・軒端の荻とはほとんど同年輩という年の差結婚で、
伊予介は空蝉を愛していたが、
上流貴族の娘として生まれ育った空蝉は、
受領の妻という身分に嫁したことを恥じ、夫への愛も薄かった。

彼女は幼い弟・小君と共に夫に引き取られていて、
この小君は後に源氏に仕え、
源氏と空蝉の文使いなどをした。


ある時、夫の前妻の子の紀伊守の屋敷で、
方違えで彼女の噂を聞き、
忍んでやってきた源氏と情を通じてしまう。

魅力的な源氏の求愛に心中では惹かれ悩んだが、
彼女は身分不相応な立場であることを理解し、
その後はいくら口説かれても拒み続け、
その後夫に従って京を離れた。


美しく、今までほとんど無敵だった源氏にとって、
彼女の拒絶は忘れられないものになった。


その後二人は再会するが、夫を亡くした空蝉は出家、
源氏は尼となった彼女を二条東院に迎えた。



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