何でも辞典

【と】 1件

【常盤御前 (ときわごぜん)】


平安時代末期の女性で、近衛帝の中宮・九条院藤原呈子の雑仕女で、
源氏の棟梁・源義朝、平氏の棟梁・平清盛の妾。後、一条長成の妻。

都一番の美女であったという。


阿野氏の祖・阿野全成(今若)、愛智氏の祖・義円(乙若)、源義経(牛若)、
平清盛八女・廊の御方、一条能成などの母である。


1159年、平治の乱が起こり、義朝は謀反人となり、23歳で未亡人となる。

平治の乱が鎮まった後、母と義朝との子供たちの助命のため、
平清盛に請われて妾となって一女・廊の御方を産む。

その後、公家の大蔵卿・一条長成に嫁し、従三位・能成らを産んだ。

治承寿永の乱が起こった時、頼朝に無断で院宣を賜った義経が都を追われた後の1186年、
常盤は一条河崎観音堂付近で義経の妹とともに鎌倉ヶ谷捕らわれ、釈放されている。

この記録を最後に、常盤の消息は不明である。

ただ、義経を追いかけたという伝承もあり、各地に彼女の墓地がある。



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