何でも辞典

【さ】 1件

【先笄 (さっこう)】
日本髪の一つ。


江戸時代後期、京都などの上方を中心に、町屋の若妻などに結われた。

一般には、明治末ごろまで結われたらしい。

現代においては、京の舞妓が芸妓に衿替えをする直前の約二週間ほどの間だけ結う髪型である。


笄髷の一種で、結う時には必ず笄(髪をかき上げるための装身具)を用いる。

髪の先を上げるのが特徴で、上方で第一子を出産した後の既婚女性が結った両輪髷とは逆になる。


なお、舞妓の先笄は、町屋のそれとは微妙に異なり、
飾りは鼈甲で統一し、姫簪と花簪を挿す。
また、髪の先は両輪のように下に下げる。



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