物書き置き


□むかし田舎の畦道で
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 その日は、長く降り続いていた雨が止んで絶好の散歩日和だった。しかし、私は既に病によって立てる力さえ奪われていた。孫が指で破いたのであろうか、障子紙の数個の丸い穴から太陽の光が射していた。それに妙な懐かしさを覚えた。
 しばらくすると、また眠気がやってきた。抵抗する気も無かったのでおとなしく眠ることにした。
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