03/07の日記
21:20
ザリガニと私
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まだ私が小学生だった頃、友達との間で「ザリガニ合戦」が流行していた。字の通り、ザリガニを持ち寄って戦わせるのだ。勝った方は駄菓子をもらう。負けた方は駄菓子を買う。
ある日、私の持ってきたザリガニと友達のザリガニを土俵(蓋をつけたポリバケツ)にのせた。周囲はどちらが勝つのか、楽しみにしていた。
始まってすぐ異変が起きた。
私のザリガニが全く攻撃しないのだ。割りばしでつついても、全く動かなかった。相手は容赦なくザリガニに攻撃し、すぐにバラバラになってそれを食べた。同じ種族が縄張りを奪い合うために戦う。これは当然の事だ。たとえそれが、人間の暇潰し目的でも。必死で戦う。私たちは何とも言えない気持ちになった。
「なぁ。俺たちって、酷いことを今までしていたんじゃないか。」
亡骸のない墓を体育館裏に作った。ザリガニは元の池に返した。
今日は祖母の墓参りに行きました。いつか、無抵抗のまま死んだザリガニの墓参りも、したいと思っています。
☆コメント☆
[綾華] 08-25 13:35 削除
大事なことに気付いた少年時代…って感じだね。
(・ω・*)
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