2人の日々
□3月3日
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「ひな…まつり…?」
ティアが首を傾げる。
「そう、明日はひなまつりなんだよ」
ルークが興奮気味に答える。
ひなまつり。
女の子の健やかな健康、成長を祝うための日。
ティアはその事を知らなかったようで。
「へぇ…ユリアシティには
無かったのか」
少しだけ驚いてしまった。
「で、女の子を祝うってことは…」
「そう、当然俺達の子にも…な。元気でいてほしいから…」
ルークは何故か照れている。
ティアは自分が、そういう行事を知らないので
参加して知っておくのも
良いと思った。
それに我が子の健康を願う。
自分としても願ってもないこと。
「そうね…見たことないから…」
ルークの方を見れば、
彼は微笑んでいた。
「じゃあ決まり!今から買いに行こう!」
ティアは ええ、と頷き2人で、買い出しに向かった。