2人の日々

□ちょっとだけ…
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それは、とある夜の出来事。
バチカルで、休憩していたときのこと。

「ねぇ…ルーク…」
自分の後ろに立っている彼女が、もじもじした声で
聞いてくる。

「ほら、大丈夫だから、さ」
ルークはティアにこちらへ
来るように促す。
「えっ…でも……」
それでも彼女は躊躇う。

「ほら、手貸してあげるから。な?」

といって、手を差し伸べる。

すると、彼女はしばらく考え込むように
下にうつむいた。

少しの間、悩んでいたっぽい彼女は
「…うん」
首を縦にふった。

そして彼女は手を重ねた。
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