SPIRIT

□第9章 後夜祭
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「かなり盛況だったんじゃない?」
「そうだね…さてこの後は…」
「いよいよだね…」
「このメンバー初ライブだよ!!」
「レイン様大丈夫ですか?」
「うん…大丈夫…さっきまであれだけ舞台の上で歌ってたんだから…」

学園祭最終日…既に義和とティアのクラスの喫茶店は完売御礼…そして海月たちのクラスの劇も午後の部を終了し、残すは輝樹のクラスの最終ライブのみになった。
輝樹はそのままライブの衣装で…そして海月たちは既に劇の衣装からこの日の為に用意してあるライブ用の衣装に着替えてある。

「さて…そろそろ始まるだろうから、校内放送流すか…」

『皆さん、本日はご来場ありがとうございます。
僕達生徒会から全校生徒及び教職員そして本日ご来場いただいた皆様の為にサプライズを用意させて頂きました。
3年3組のライブ終了後、講堂にて行いますので、宜しければご覧下さい。』

その校内放送に学校中がざわめいた…もちろん、これからライブを行う輝樹たちのクラスもだ。

「輝樹!!聞いてねぇよ!!」
「あぁ、だからサプライズって。
渚と計画して巧たちに持ちかけたんだ。」
「相変わらず勝手だな…渚…」
「用意周到と言って欲しいな。」

この日、渚は仕事を休んで来ていたのである。
もちろん、ライブでやる曲は全部渚が作曲し、輝樹が歌詞を書いている。
しかし、サプライズの放送が流れた瞬間、講堂の隣のホールを控え室として使っていた3年3組の生徒は驚愕した。

「とりあえず…最後のライブ行くよ!!」
「輝樹、頑張れよ!!」
「あ、巧!!頑張るから見ててね。」
「あぁ…行って来い!!」
「うん!!」
「相変わらずラブラブです事…」

そこへ生徒会メンバーがやって来て、巧が輝樹に声をかける。
3組の生徒達は巧と輝樹のやりとりに呆れて見ていた。
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