SPIRIT

□第9章 後夜祭
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「直哉…相手は子供よ…」
「くそ…」

その日から亜理紗を含めての特訓が始まったのであった。
しかし、渚の頼みで来年の映画に出演する事になってしまった6人は、夜遅くまで練習などもしなくてはいけなくなってしまう…

亜理紗が訓練に参加して直ぐの日曜日海生高校の体育祭が行われた。
しかし、優勝争いは3年7組、3組、2年4組で争われていた。

体育祭が終わって1週間が過ぎ、学園祭を来週に控えたこの日…輝樹から提案があったのである。

「ねぇ…最終日の3回目のライブの後サプライズライブやらない?」
「え!?」
「俺らのライブ、巧たちの劇より後だしさ。
渚も2〜3曲だけならいいって言ってるし。」
「まぁいいんじゃない?」
「しかも、その時だけ投票関係なしにして、もちろん俺達NEの格好でさ。」

学園祭3日目のラストライブの後で、他クラスである海月、巧、直哉、義和も含めた6人で1回だけライブをやらないか?という事だったのだ。

「NE?」
「あぁ、俺らのバンド名の略なんだ。」
「そうなんだ。」

直哉達のバンド…Never End現在活動を停止してる為、海月は始めてバンド名を知った。

「とりあえず、全校生徒には内緒で、巧達の劇が終わったら生徒会室から校内放送で連絡するの。」
「そうだね…全校生徒から俺達生徒会からのプレゼントって事で。」
「1人生徒会役員じゃないのがいるけど…」
「まぁそれはいいって事で。」

という訳で当日のサプライズという事になった。
もちろん、ここにいるメンバー以外は渚しか知らないという事だ。

「あ、そうそうミズキボーカル宜しく。
俺鍵盤とコーラスやるから!!」
「え!?」
「成る程…楓のメンバーでやろうって事か!!」
「いいね!!」
「まぁ…DEARやる時点でそうなるだろうとは思ってたけど…」

ティアを除く生徒会役員5人+渚での学園祭最終日のサプライズが決定したのである。
その後、練習に訓練に学園祭の準備に…と忙しい日々は続き、あっと言う間に学園祭は最終日を迎えた。
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