SPIRIT

□第8章 創生の歌
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「直哉…」
「ミズキ…怒ってる?」
「インフェルノフェルファイア!!!!」
「げ!!!!シャイニングスフィア!!!」
「甘い!!!ゴッドディネレーション!!!」

いきなりレインにチェンジした海月は最上級唱詠術を2発も直哉に放った。
地獄の業火はシャイニングスフィアで半減させたものの、間髪入れずに放った神の雷により直哉は思い切り吹き飛ばされる。

「あちゃ…」
「成る程…禁句ってこういう事か…でも自業自得だ…」
「いや、威力は半減させてますね…」
「え!?」
「以前禁句を言った火のエレメンタル、ミカエルはアブソリュートで氷付けにされましたから…」

(((相当スピリトゥスで暴走してるな…)))

「でも威力半減って…」
「直哉さん一応無事ですから…」
「成る程…」

直哉は激怒している海月に謝りまくっていた。
それを見た3人はため息を付く…エルザが以前この事を口にした時は一応姉だから怒らなかったんだなぁと思ったのだ。
しかし、明らかにあの時言われたくないという態度で気にしている事は気付いていたのだ。

「で、留学生歌はどうなの?」
「レイン様の歌ですか…スピリトゥスの天使では右に出る者はいないって言われてますけど…」
「そうなの?」
「聞いてみれば分かると思いますよ。」
「へぇ…この楽譜初見できるかな?」
「さぁ…でもミズキ相当天才だからね…もしかしたら出来るかもしれないけど…」
「明らかに今は無理じゃない?」

全員の目に映っているのはまだ激怒している海月の姿…これではとても歌える状態などではないのは明らかだ。

「そういえば、ティアさっき天使では右に出る者はいないって言われてるって…」
「あぁ…私は聞いたことがないんですけど…ケムエル様から聞いた話です。」
「ケムエルさんから?」
「はい。」
「じゃあ、ケムエルさんに聞けば分かるかな?」
「呼びましたか?」
「ケムエル様!!!」

そこへ突然ケムエルが現れた。
ティア以外は驚愕するが、ケムエルは微笑んでいる。
取り敢えず3人は聞いてみることにした。
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