SPIRIT

□第14章 2万年前の真実
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「あ、俺らの家…」
「本当だ…俺の家は大丈夫みたいだけど、学校の敷地内にあるから。」
「渚もまた追い掛け回されてるし…」

捜査本部に戻ってきた7人は再びテレビを見ていたが、
そこにはどうやって知ったのか巧以外の自宅前に溢れかえるマスコミと再びマスコミに追い回される渚である。
輝樹と義和の方は静岡と北海道の実家に行っているようだった。

「ミズキと直哉、暫く俺の家に来れば?
あれじゃ帰れないでしょ…」
「そうだね…でも直哉のお母さんとお兄さんどうするの?」
「海月、だったら桐生グループのホテルを手配するから、直哉くんと亜理紗くんのご両親とお兄さんをそちらに暫くの間避難させてはどうかな?」
「おじいさん…」

海月と直哉は暫く巧の家から学校に通う事になり、
亜理紗たちと直哉の家族は暫く桐生グループのホテルに住む事になった。

「すいません、遅くなりました。
ロス警察特殊部隊の霊獣狐使いの小野ナツミです。」
「同じく、ロス警察特殊部隊隊長補佐の郡山徹です。」

そこへ入ってきたのは海月を想像させるミニスカポリスと少し年上に見える男性であった。
ナツミは海月の同期そして、郡山は海月の元上司である。

「れ…霊獣狐?」
「あぁ…霊獣弧っていうのは2尾から9尾までの狐の霊なんだよ。
それを操る人を霊獣弧使いって言うの。」
「へぇ…狐の霊を操るのか…聞いたことないな。」
「ナツミは旧家の出身で、本来なら力は一族の秘密なんだけど、
ナツミどうしても自分の力で人を守りたいってロスに留学してきたの。」

2人はエルザを見ると敬礼する。
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