SPIRIT

□第13章 スピリットの花
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「レイン様!!」

7人が訓練をしていた最中そこへ突然、ティアの姉…ラグエルが現れた。

「何事だ!?」
「堕天使が、この地以外の祠を全て破壊しております。」
「何!!祠には我の結界が張ってある…それを突破したとなると…」
「恐らく、結界中和装置を使ったものと…」
「スピリットは?」
「地の底に封印してありますので、祠は破壊されましたが、辛うじて残っておりますが、
あれも破壊されるのも時間の問題です…」
「この地以外のスピリットの花…解き放つしかあるまい…人間世界を崩壊させるワケにはいかぬ…」

堕天使達が世界中に散らばるスピリットの花を封印している祠を破壊している…それを聞いた海月は最早一刻の猶予もないと思った。
祠を破壊すれば、ルシファーの力を借りスピリットの花を根絶やしにする気だろう。

「半分の力でどこまで出来るかわからぬが…
我の声を聞き目覚めよ!!スピリット!!!!」

海月は、残されていた力を全て使って
この地以外にあるスピリットの花を地球へと散らせた。

「レイン様…今人間世界はあちこちで戦争を繰り返しています…このままでは直ぐ花は枯れてしまいます…」
「分かっている…しかしこうするより他あるまい…今の我の力では世界中に声を届ける事すらできぬ…人間達が気づいてくれる事を信じるしかあるまい…」
「これがスピリットの花…」

5人は突然咲いた花に驚く…
ラグエルが海月に問いかけるが、力の半分を奪われてしまっている今、海月は自分の声を世界に届ける事は出来ないのだ。
その時巧はスピリットの花に触れた。

「えぇ…残された種子はこの地にある祠だけ…ここだけは何としても死守しなければ…再びスピリチュア文明の2の舞になります…」
「大丈夫…ここは絶対俺達が死守します。」
「宜しくお願いします…ではレイン様…私はケムエル様にご報告を…」
「頼む…」

そしてそれから1時間後…再び7人は警視庁へと向かう。
この地には既に結界が張ってあり、堕天使たちがヘルヴィムへと逃げられないようにする為だった。
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