SPIRIT

□第12章 風地との戦い
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「取りあえず、屋上に出る前にチェンジして、アイスコープ付ければ顔はバレないから。」
「なる程…正門から屋上の入り口は見えない…学校関係者ではないと思わせるワケか。」
「直哉!!」
「亜理紗!!学校はどうした!!」
「「オヤジ!!」」

7人が教室から出ると、ザフィケルに連れてこられた殿橋警部と九条警部がやってきた。
ザフィケルは直ぐにスピリトゥスに戻っていったが、九条警部は本来ならいない筈の亜理紗の姿を見て怒る。

「海生の友達からここの退学になった連中が海月たちの事調べてるって聞いてさ。
心配になって来て見たら、丁度そこに堕天使が殴りこんで来たんだよ…」
「それは本当か?」
「生徒会長…俺が殿橋警部に説明するから取りあえず…」
「あぁ…ノブ悪い…」

7人は、屋上に向かって走り出した。
屋上に出る前にチェンジを済ませると、ティアがテレポートで屋上まで連れて行く。

「ティア、力は落ちるが、天使化するな。」
「え!?レイン様!?」
「天使化すれば、直ぐに髪の色で人化していた事がバレてしまう…」
「分かりました。」

7人はアイスコープをつける。
亜理紗は万が一バレないようにティアと同じツインテールにすると、マスコミに攻撃をしようとしたエイヴェルとシルヴィーナに向かって衝撃波を出した。

「貴様ら!!ようやく出てきたか…我は地のエイヴェル…」
「同じく風のシルヴィーナ…」
「ルシファー様の命により、お前たち4人を始末する。」
「残りの四天王がいっぺんに来るとはな…」

もちろん、校門のあたりにいるマスコミも突然現れた顔を隠した7人に驚いている。
しかし、ノブから事情を聞いた殿橋警部と九条警部が急いでマスコミたちに離れるように言うが、マスコミたちは引こうとしない。

「お前たちはそのスピリトゥスの小娘の力を借りても四天王を1人倒すのがやっとの筈…」
「我もいる事を忘れてもらっては困るな…」
「レイン…貴様は私が相手になろう!!」
「待てミズキ!!俺も!!」
「風よ…我に力を…フライング!!!」
「サンキュー!!」

海月がいつもの大剣を手にシルヴィーナの方へと飛んでいく。
直哉もその後を追った直後、輝樹が風の力で直哉を飛ばした。

「俺たちはあっちか…」
「輝樹、義和、亜理紗、ティア少し時間稼いでくれ…」
「あぁ…」
「でもその前にフライング!!」

輝樹がティアを除く4人に飛空唱詠術をかける。
巧は直ぐに殿橋警部たちの所へ行き、他の4人はエイヴェルに向かっていった。
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