SPIRIT

□第2章 目覚め
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アメリカ ロサンゼルス

2万年後…人間世界とは異なる世界…
ヘルヴィムで人為的な天変地異が起き封印は解けた。

ルシファーは目覚めた後…直ぐにレイン・ジャスティスの転生身である海月の存在を探し出した…
その後…自分が堕天した際に一緒に堕天した4元素の力を持つ四天王の部下を使い、
何度も海月達に刺客を送り込んだ…

争いは日に日に威力を増し、欠片を宿した従者達に加え、海月自身の守護天使と共に幾度とない争いが繰り返された…

しかしついにルシファー自身が人間世界に光臨した…
彼は2万年前よりも遥かに強大な力を得ていた…
封印されていた長い間…ルシファーの憎しみは増大され、
本来のレイン・ジャスティス同様の力を得ていたのだ…

「レイン様…このままでは…」
「わかっている…でも…」

宇宙の雫を瞳へと戻すには、
その欠片を宿した人間を殺さなくてはいけない…

海月の迷いはそれだけには留まらなかった…
この世に転生した時…風の欠片は転生身の双子の兄に宿っていたのだ。
幼少の時に両親が事故で他界し、長い間守ってきてくれていた存在…

両親を亡くした後、身寄りのなかった海月とその双子の兄聡は
父の親友だったロス警視のディーヴァ警視総監に引き取られたが、学校などでの周囲の風当たりは強かった。

身寄りがないのではなく、親戚類からも見放されたのだと…
その中でただ1人見方だった兄…
いつの間にか兄としてではなく1人の男性として見る様になっていたのだ…

やがて幼いながらも博士号を習得しロス警察に設立された特殊部隊…
超能力を使い事件等を解決する捜査官の中に彼らはいた…

火の欠片を宿したアルト・ジェラルド
地の欠片を宿したマリア・チェイサー
水の欠片を宿したサリーナ・チェイサー

5人は出会い…そして今まで数多の苦難を乗り越えて来た仲間…
その彼らを海月が殺せる訳がなかったのだ…

その時の海月の迷いをルシファーは見逃したりはしなかった…
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